月経と週数の関係
妊娠月数
妊娠月数は「数え」で表現します。原則として4週間(28日間)を1ヶ月の単位として計算します。最後月経のはじまった日から数え始め、4週間を過ぎると2ヶ月目に入ったことになり、その日から4週間を妊娠第2ヶ月と呼びます。
このようにして4週間ごとに妊娠第10月まで数えます。40週で妊娠10ヶ月が終了する計算になります。暦の上の月数よりも実際には20日短いのです。
妊娠週数
妊娠週数は「満」で表現します。最後の月経のはじまった日を妊娠0週0日として数えます。
0日から6日の7日毎に週数が増え、40週0日が分娩予定日になります。
妊娠週数と分娩予定の修正
月経が規則正しい人(いわゆる28日型)では最後の月経のはじまった日から計算します。
しかし周期が長すぎたり不規則な人は、医師が超音波断層検査や基礎体温(排卵日)から決定します。その為、分娩予定日を修正をすることがあります。
※出生証明書・母子手帳などには「妊娠週数」で記入します。
妊婦健診
妊娠中の母体や胎児の健康状態の確認のため妊婦定期健診が必要です。妊婦さんと胎児の情報を確かめるとともに、良い妊娠経過が得られるように血圧、尿糖、尿蛋白や血液などの検査を行います。異常の早期発見の為、血圧、尿や血液などの検査を行います。
定期妊娠検査 | |
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妊娠初期〜妊娠23週まで | 4週間に1回 |
妊娠24週以降 | 2週間に1回 |
その他検査
胎児に影響する感染症などの血液検査や、おりものの検査も実施しています。
つわりについて
つわりは、一時的なものでほとんどの場合、妊娠4週から6週目に始まって妊娠16週までにはおさまりますが、個人差が大きいです。一般的には次のような症状がよく見られます。
つわりの一般的な症状
- 吐き気がする。吐くこともある。
- 生つばがよくでる。
- 通常食べたいものが嫌いになり、嫌いなものが食べたくなることもある。
- だるくなって、眠くなる。
- 心理的に不安定
「つわり」の時期は栄養がとりにくいものですが、次の点に注意し、お食事を召し上がってください。
つわり中のお食事の注意点
- 食べたい時に食べたいものを食べておきしょう。
- お腹を空かすと吐気が出る方もいます。時間を開けて少しずつ食べましょう。
- 熱いものよりも、少し冷やした方がすっきりと、匂いも少なく食べられます。
- 脱水にならない様水分はしっかり摂りましょう。
流産・早産
妊娠22週未満の分娩を流産、37週未満を早産と呼びます。
流産のほとんどは妊娠12週未満の早期流産で、その原因の多くは受精卵の異常によるものです。
早産の原因は子宮奇形や筋腫、多胎妊娠などを除いて、絨毛膜羊膜炎による破水(前期破水=PROM)が原因になることがあります。
日常の生活
日常の生活では、お食事のほかに、以下のようなことも注意しましょう。
日常生活での注意点
- 下腹部を冷やさないこと、急に腹圧の入る動作をしないこと。
- 長い時間を歩くこと、階段の頻繁な昇り降り、転倒すると危ないのでハイヒールを履くことは避けましょう。